Story - 商品が生まれるまで
デザインテーマ
キーワードは「シンクロ」。
時計にとって長針と短針は重要な機能部品です。この2つを使って動きのあるデザインを演出できないかと考えました。
そして辿り付いたのが、両者のシンクロする瞬間。別々の双葉だったものが出会い、クローバーを形作る。それを発見する事が出来るのは、日に数回あるか無いかです。
又、それを偶然発見した時、同じように時間を確認している人が、他に何人か居るかもしれません。
時計を見るという日常の行為に、ちょっと嬉しい瞬間が加わる事、又同じ瞬間に、自分と同じように「ハッとする」時間を共有する人が居るという事。
そんな幸せシンクロ装置を造りたいと思いました。
日常の流れ行く時間を少しだけ特別な瞬間に変える、それが「四葉時間」の特徴です。
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開発の経緯
開発のカギとなるのは、繊細な四葉模様を形作る針の成形技術です。又、意匠を強調した重い針を使用する事によるムーブメントへの負荷とそれに伴う時計としての精度が問題になってきます。
今回は株式会社ミスズさんに開発を依頼し、針を成形する精密金型を作製、毎時の繊細なクローバーを実現しました。又、パワータイプのムーブメントを使用する事により、針の重量負荷による精度の問題をクリアする等新しい試みが盛り込まれています。
長針と短針の動きを直接デザイン要素に取り込むにはそれなりのハードルがあります。今迄誰も見た事の無いデザインウォッチを手に取ってお確かめ下さい。
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